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ウラノス会談 ユグドラシルを脱出し、天へと昇ったアーサー一行と 数百年前に全ての天人を率いてウラノス群を建造した者達の子孫たちの間で開かれた極秘会談。 当時のウラノスでは、聖戦に向けての準備が着々と進んでいた。 先祖の遺した言葉で物議を醸す中、一部の権力者から端を発した解釈の相違によって、 次第に戦いの気運がウラノス全土を覆うことで真の歴史を知る極一部の天人と彼らを信奉する信徒、 中立の立場をとる者たち以外に反対の意を示す者がいなくなっていたからだ。 そんな折、アーサーは真実を知る天人《クラミエール・ウラノス》と邂逅する。 嘗て全ての天人を纏め上げウラノス創造を成した偉大なる祖先、その血を引く彼女は聖戦に反対の立場をとっていたが、 子孫の中から聖戦を煽ぎ立てる者が現れたことで、 彼女ら多くの子孫は政治に干渉できぬよう、ウラノス群の一つに軟禁されていた。 そんな折、ユグドラシルを脱出したアーサーと悪魔祓いたちがこの文明と邂逅したことで、彼女等との会談のきっかけとなった。 互いにとって未知との遭遇。 それまで翼を持つ人間を御伽噺の中の存在として認識していた者と 翼を失った同類のようだが本能的にどこか別の存在と感じる者。 そんな両者であったが、自分たちの常識の外にあった世界への好奇心を抑えることはできず、 自然と双方の代表が対話を願い出ていた。 最初は自分たちのいる場所から見える景色についての感想から始まり、 そこから自己紹介、双方の外見、ウラノス群、空と大地の文明と少しずつ話は膨らんでいき、 次第に対話は、好奇心を原動力にした四方山話から双方の抱える政治情勢の会談へと発展していく。 これが、後の世の人類の歴史に残る『ウラノス会談』と呼ばれ、祖を同じくする者たちによる最初の会談である。 era3 ウラノス群 ユグドラシル 事件
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ソレグレイユ連邦議会議事堂 首都メルシュテル第一区画『セルタリス』に存在する、ソレグレイユの最高意思決定機関である。 era2初期、ソルグレイユが解体されソレグレイユとして再発足した際に建てられた。 ソレグレイユ連邦議会は参議院と衆議院の二院制を取っているが、上院・下院と呼ばれることがほとんどである。 議員定数は上院920名、下院1020名で、基本的に内政関連法案は下院である衆議院の、 外交・軍事関連法案は上院である参議院の議決が優先される。 首相など各国の代表が一同に会する場所である他、時に応じて参考人招致が行われ、 ハイドルケン生徒会長が招致された事例もある。 大統領と議員は国民による選挙で選ばれ、大統領は軍務省・兵器産業省を除く各省庁の長官を 指名・罷免する権限と、議会の解散権をもつ。 第一次文明戦争直前、時の大統領カーター・マイヤーズが反戦派の閣僚を次々に罷免し反感を買ったことは、 国民の政府への信用を著しく失墜させ、後の『黄金の20年』へ繋がることとなった。 era3現在では首都の治安の改善を始めとした各種政策が評価され、徐々にその信頼を取り戻しつつある。 周囲はエヴィングなどの交通網が整備されており、 議事堂を中心として広場や商業施設などの各種施設が併設されていることから『城下町』とも称されている。 議事堂手前の谷間は商業施設の密集地で、各国から常に多くの人間が訪れている。 中央の尖塔は大統領の国民へ向けての就任演説が行われる場所である。 era2 era3 ソレグレイユ 地名
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世界線/World Line-ワールド・ライン- この世界は、無数に存在する内の一つの『線』の上を始点から終点へ動いており、 この糸が、歴史上の幾つかの点で束ねられて一本の太い『線』となるという理論。 世界は些細な出来事で自身が動いていく線を変え、 それに伴って、線一つ一つに定められている「発生しなければならない事象」が変化する。 しかし、これらの線が束ねられて一本になる時、つまり線が収束する時には、必ず決まった事象が発生する。 この世界線の束は複数存在し、それぞれで線が収束する際に発生する事象が違うともされている。 これは、出発点から目的地へ行くと決めたなら、車で行こうが電車で行こうが飛行機で行こうが、 最終的に目指す目的地に到着するのと同じ理屈だと考えると分かりやすい。 世界線は行く手段、世界線の変動はその変更、世界線の収束は目的地への到着、 束の移動は目的地の変更ということだ。 尚、世界が線を移動する時、世界に内包される要素は、 その世界線の過去に於いて発生した事象に沿うように書き換えられる。 例えば、Aという世界線では過去にある人物が死亡し、Bという世界線では現在も生きているとする。 この時、A世界線を動いていた世界がB世界線へ移動すると、 世界の全ての要素が「ある人物が生存した場合に辿る歴史」に沿う様に書き換えられるのだ。 但し、この時書き換えられるのは人の記憶も同様である為、 世界に生きる人間の記憶は、はじめからB世界線に生きていたというものに書き換えられ、 世界線が変わったという事実に気づくことなくそのまま生きていく。 era1 現象
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《カルランセルファス/Kalalncelphous》 スエラ付近に現れるという巨体の怪物種。爬虫類だと推測される。 era1の大絶滅は人間だけでなく、無論、他の動物達にももたらされた。 行き場を失った生物たちは死に絶えるか、その場でもう一度コロニーを形成するか、新たな天地を求めるしかなかった。 このカルランセルファスと呼ばれる動物は、他の動物達のいないスエラより更に北部の地域に活路を求めた爬虫類の末裔である。 スエラ北部は極となっているために高圧帯が常に上空に存在する。 それ故、晴れの日が一年を通して非常に多く、気温も低いため植生もなく、生物は暮らせない土地であった。 しかし、空気中に散らばるマナを自ら発見、吸収する能力を獲得したこの生物は、 極一帯を自分たちのテリトリーとすることが可能になった。 マナを利用し、体を支える力を作り出すために、通常では考えられないほどの巨体に成長する他、 自分のテリトリーに入ってくる外敵に対してはそれが死ぬか消えるまで執拗に攻撃する特性も併せ持つ。 異常に発達した四肢、空気中の氷が背骨の凹凸に集積したと思われる背びれのような物体、 空気中のマナを効率良く収集するための極度に長く成長した尾、 それは、スエラと言う土地がいかに厳しいかを物語っている。 このあたりを遍歴する旅人にとって、カルランセルファスとは、逃げなければいけない脅威であるとともに、 倒したとすれば、それは果てしない威厳を示すものでもある。 名前の由来は地元民の呼称で『刻み切り歩き』と言う意味。 『”カルランセルファス”――スエラより極地に行く旅人はこの動物を覚えておくべきだ。 森林を抜けて、茫漠とした銀世界に出た私を待っていたのは、この怪物であった。 巨大な四肢、セールト(細い管を束ねて吹く楽器)のように並んだ鋭利なナイフのような歯、 体表から漏れ出している大量の魔法素。 これと穏便に別れを告げる方法はないかのように見えた。 しかし、機転は急に訪れた。 細長いモリの様な金属の剣と、その柄から長い鎖を伸ばした武器を操る人物が、私を救ってくれた。 彼の安否は知らない。私は彼の忠告に従って逃げてしまったからだ。 今でも、そのことを少し後悔している、と記しておく。』 ―――探検家ゴッヘルザッホの手記 era2 種族 魔物
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人類の人的悪魔解釈 1 .悪魔は魔界からゲートを通ってくる 2.下級、中級、上級の3つが存在する。 3.魔界からやって来るため、ジャッジメントデイなど素知らぬ顔でいつでもどこにでも現れる。 (本来、上級はゲートを通れない) 追記 強さ 1.下級 軍人(魔術師、科学的武装を施した者)が二人がかり―討伐率90%以上。 2.中級 軍人30人―討伐率75%、50人―約95%。 3.上級 師団(およそ15000人編成)を動員―討伐率約50%。 作戦失敗 全滅or逃げられる。 悪魔の出現数 1.下級 1日に5~10(各国内)パトロールついでに討伐。 2.中級 月におよそ1 定期的に討伐隊が組まれる。 基本上級以外の思考は人間への捕食衝動だけで他のことは考えていない。 era1から出現しだした悪魔はどこから現れるかは不明だが、人類が次元科学を手に入れた時期から現れたことや 体内に11次元構成物質が多数含まれていることから、元々11次元の生命体なのではないのかと推測される。 下級悪魔 mantis demon Gargoyle Fly Demon Night Stalker Tetra Arms Aero Phantom Mechanicar Demon Ember Fiend Pale Slayer Blade Screecher Raging Armor Eldrazi Demon Stele Shadow Volcanic Hound Chaincloth Demon Dependence Demon 中級悪魔 Madness Demon Stingray Demon Specter Demon Black soldiers Surfeit Demon Blaze Demon Storm Rider Howling Demon Dunkel-rot Demon Big Eater Pestilence Scatter Vortex Demon Starkfels Demon Sandboden Demon Unfall Demon 上級悪魔 General Demon Evil Demon Ubiquitous Mist Desert Demon Human Demon Forest Lord Destoroyah Demon Watcher Demon“Lucifer” 関連項目 デビルデバイス 溶岩ねじりのヘリオン&断つ者ハクラビ Demons eye Dominance Demon 悪魔術師 era1 era2 era3 悪魔
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試製次元航行実験機XD-01 エンタープライズ SG-14ダイダロスを始め、全ての次元戦闘機の原型となった試作次元航行実験機。 ソレグレイユ次元科学開発地区における発掘・研究の中で数多く開発された試作機のひとつである。 次元科学の研究が進むにつれ、次元航行には11次元の物質が必要なのではないかという仮説が立てられた。 しかし、11次元に行くために必要な物質が11次元にあるとなっては、検証のしようが無い。 科学者たちは頭を抱えた。 するとかつてラムオン社に勤め、悪魔について研究していた久平系の科学者コルネリウス・ヘルシングが、 「悪魔を利用してみては」ということを提案した。 すなわち、彼はゲートを通って襲来する悪魔の肉体を構成する物質に、解決の糸口があるのではないかと考えたのだ。 しかし、悪魔の存在が確認されて以降、悪魔を文字通りの『絶対的な悪』と位置づけ、 徹底的に殲滅してきたソレグレイユの人間からすれば異様な提案であったため、なかなか受け入れられることはなかった。 それでも研究が行き詰っていた現状を鑑み、科学者たちは悪魔の死骸を回収し、構成物質の解析を始めることとなった。 科学者たちはまず悪魔の体内に含まれる物質のうち、所謂三次元でも確認できる物質を除外していき、 残った物質全てに『次元素』という仮称を与えた。 そしてメルシュテル・エレクトロニクスのアレックス・デラポーア技術主任の下、機体の開発が始まった。 『冒険心』と名づけられたこの機体のボディには、圧縮・固形化した次元素の一つ 『クロノ粒子』を配合した合金が使われている。 これは悪魔の皮膚の角質から抽出された物質であったため、時空間の構成物質と 何らかの化学反応を起こすことで次元移動が為されるのではないかという仮説が出されたのだ。 その他に亜光速まで瞬時に加速出来るエンジンとその補助専用の主翼を持ち、 後の実験時に記録された最高速度は未だ破られていない。 ━━そして遂に、試作一号機が完成する。 テストパイロットにはソレグレイユ軍内でもトップクラスのエースパイロットと名高く、 第一次文明戦争にて『告死鳥』の異名を取ったファルコ・ダブロフスキー空軍准佐が選ばれた。 ダブロフスキー准佐を乗せた『エンタープライズ』はレザインⅠ級1番艦『レザイン』に搭載され、ラザウラン軍港を発った。 周囲には民間人を乗せた艦艇が勢揃いし、地上の全ソレグレイユ国民も中継を見守る中、 『レザイン』の特設ハッチが開いた。 そして、運命の時は訪れる。 『エンタープライズ』が加速を開始すると、機体は何故か前方に進まず、急激に振動を始めた。 そして次の瞬間、機体が光ったかと思うと、准佐との通信が途絶え、『エンタープライズ』はその場から忽然と姿を消した。 5秒…10秒…。 『レザイン』艦内にて成り行きを見守っていた科学者たちがやはり駄目だったかと頭を抱えようとした瞬間、 突如彼らの冒険心は還ってきた。 消滅から18秒後、何も無い宇宙空間に孔が穿たれたかと思うと、突如『エンタープライズ』が姿を現したのだ。 同時に通信が復活し、准佐の快哉の叫びがソレグレイユ中に轟きわたった。 …━━━━━━《やったぞ!!やった!!次元の壁を突破したぞ!!!!》━━━━━━… 刹那の沈黙が流れた。そして准佐に呼応するように科学者たちは叫び、狂乱し、涙した。 その中でも最年長の、レザインⅠ級の開発にも携わった老科学者クレイグ・デーレンダールの喜びようは凄まじく、 子供のようですらあったという。 そして得られた僅か18秒の映像からは11次元の視覚的な構造など様々な事柄が判明し、 ソレグレイユは遂に、『次元航行』の技術に足を踏み入れることとなったのである。 ━━彼らの、留まる事なき『冒険心』は、こうして人類にとって新たな道を切り拓いた。 それが、どんな道かも知らないで。 彼らの冒険心で、誰かを傷付けようと企む者がいることにも気づかずに。 『私はその時、死を覚悟した。恐れを感じる余裕はなかった。 だが私を待ち受けていたのは、死などというありふれたものではなかったのだ。 次の瞬間、私は時空の向こう側を垣間見た。幾多の星々と無限の光、それら全てが私を魅了した。 私は自らの『冒険心』が目醒めるのを感じていた。 今自分が、何故ここにいるかなど、とうの昔に忘れてしまっていた。』 ―――ファルコ・ダブロフスキー著『冒険心』より era3 ソレグレイユ 技術
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「最後の巫女姫 クレリア・アースガルズ」 神政アースガルズ首長国の最後の統治者であり、「アースガルズ戦役」の形式上の首謀者となっている少女。 悪魔術師の反乱が戦争と呼べるレベルまでその規模を拡大したのは、彼女の存在によるところが大きいとされている。 神官であり同時に有力な北部豪族でもあったアースガルズ首長家によって治められてきた神政アースガルズ首長国は、 ユグドラシル正教の分派の一つ「アースガルズ神教」に基づいた神権政治を行ってきた宗教国家であった。 ユグドラシルの開祖、バルバロッサ帝によるテオゴニア統一戦争においてはユグドラシルと盟約を結び、 南進するユグドラシルの背後をよく守った。 この功によりユグドラシルとは長らく友好関係にあり、era3の中頃までアースガルズは平和を保っていた。 しかし、「深緑の使者」教団が首長国内部に暗躍しだした頃から、徐々に国内に暗雲が立ち込め始める。 ユグドラシル正教からの異端認定を受け、帝国国内から勢力を一掃された深緑の使者は、 ジャッジメントデイを「神の裁き」とするアースガルズ神教に類似性を見出し、 徐々に神教内部、そして首長国の内部に勢力を伸ばしていく。 このような情勢で、アースガルズ神教の宗主であり首長国の長でもあった父ゼムナスの娘である クレリアはある一人の男と恋に落ちる。 その相手とは、シャラシャーティ・ハーデイ。 エルトリウスと呼ばれる「深緑の使者」の教祖の弟であり、有能な悪魔術師でもある男であった。 急病によるゼムナスの死、そして跡継ぎと目されていた兄ゼルスの事故死の後、 正統なるアースガルズの女王である巫女姫になったクレリアは、 夫となったシャラシャーティの言を聞き入れつつ、国家運営を行う。 だが、その統治は「深緑の使者」の人間が大量にアースガルズ神教に入り込むことを許してしまい、 いつしかアースガルズ神教、そして神政アースガルズ首長国は 「深緑の使者」にその実態を乗っ取られてしまうのである。 後世の歴史家は、彼女をシャラシャーティの狙いを見抜けなかったとして糾弾する向きが強い。 しかし、アースガルズ戦役後のユグドラシル帝国の傲慢な戦後処理や 彼女が行っていた統治が少なくとも民の為のものではあったことなどから あくまでも彼女自身は国民を愛する王女であり、被害者の一人だったのではないかという声もある。 era3 ユグドラシル 人名
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三千世界の観測目録/World Archive 主にera2以降の大和皇国に見られる、この世の全ての情報を書物として蔵する、 所謂『アカシックレコード』に類する書庫が存在するという伝承の一種。 しかし、他の類型のものとの明確な相違点として、そこにあるのは『歴史』 即ち、多数の主観の集合体として定義される『世界の観測者』が、 今現在斯く在るとする"記憶"であり、 客観として定義される、事象を限りなく原型に近い形で記した"記録"ではない、とされていることが挙げられる。 つまり、他の『アカシックレコード』とは異なり、此処にあるのは何一つ偽りの無い"事実"ではなく、 唯大多数の観測者がそうだと思い込んでいる"真実"であるということ。 現在、観測者の役割は、地球上で最高度に発達した知能を持ち、 尚且つその中でも最も個体数の多い人類が担っている。 故に、人類が新たな事柄を発見してそれが世界の常識になれば、この書庫にはそれを記した書物が加わり、 既存の常識が打ち壊され別のものに取って変われば、関係する書物の文章が書き換えられるのだという。 また、この場所には《編纂者/Editor》と呼ばれる者達が幾人か居て、 折に触れて書物の編纂・執筆を行い、情報を管理しているともいう。 なので、伝えられる地域によっては、此処は《編纂者の間/Editor′s Room》とも称されている。 「今日、私は世界の真理の一端を垣間見た。 それと同時に、私が今まで為してきたことは、全て等しく意味など無いことなのだと理解した。 しかし、不思議に怒りや失望はない。何故かと思案し、直ぐに、私が真理を知ったからだと分かった。 あの新興宗教の布教者……行善、といったか。 彼の言わんとしていた『悟り』とはこのことなのだろう。 全てに通じる真理は、愚かな人間の抱く些事な悩みなど消してしまうのだ。 ――中略―― 今日から私は、彼の地に辿り着く為の旅に出ようと思う。 その日が来るまで、私は凡ゆる真実を知り、それを残していきたい。 後の世の者が、それをどんな歴史にするのかに、思いを馳せながら」 ―――時忘れの解き忘れ老人の書斎卓上、執筆中だった本の最後のページより era2 era3 久平 地名 現象
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暁光の皇帝軍 マイスナーが戦死したという報せがマイスナー自身による見せかけのものであることは、 アーサーを含め少数の人間だけが感付いていた。 アーサーはマイスナーを牽制する一方、味方を増やすことも行っていた。 そんな中、同じく戦死したはずのイザベルが帝都に戻っているとの報せが届く。 そこでD3兵器の存在をイザベルに知らせ、上手くマイスナーと対立させることが出来ればと考え、 ディトリッヒをイザベルの元へ送った。 ディトリッヒはD3の存在を知らせると共に、言葉巧みにユグドラシル大将軍イザベルを説き伏せ、 結果彼を激怒させた。 非人道的であること以上に、練られた戦術の元であれば戦術兵器として十分有効なD2兵器とは異なり、 無差別に大量破壊を行う戦略兵器でしかなかったからだ。 彼はソレグレイユ以前にユグドラシルの国土を焦土にしてしまう兵器など、 制御されていない悪魔と何も変わらない人災と言ってもいいと考えていた。 そしてアーサーによる再度の帝都奪還戦のさなか、イザベルはマイスナーを問い詰めた。 何故自分に秘匿していたのか。 一体何を企んでいるのか。 しかしマイスナーは、その問いには答えず、ただ、何かを含んだ嗤いを浮かべていたという。 イザベルは悟った。 自らを慕い、信じてついて来た幾多の勇敢な帝国軍兵士達は、この男の下では到底報われないのだと。 『マイスナー。貴様は一体、何を企んでいる? あのような兵器を使うなどと、先帝陛下の御遺志を踏み躙るつもりか』 『これはこれは大将軍閣下。確か貴公は、あの戦いで名誉の戦死を遂げたのではなかったか?』 『それは奇遇だな。私も貴様はあの戦いで消し飛んだものだと思っていたが…… 七師将同士、抜かりは無かったということであろう。 世間話をしに来た訳ではない。ソレグレイユを攻撃するために、 我が国の国土までも灰燼と帰させるかマイスナー。 あのような物は兵器でも何でもない、唯の人災だ。 貴様も分かっている筈だ。このままでは、我が国は破滅する。世界を道連れにしてな』 『我はそれでも一向に構わない。我には何の関係もない話だ』 『貴様……よくもぬけぬけと、そのような台詞を吐けたものだな。 民の存在しない国家など、もはや国家などではない。 貴様がこの国を掌握したところで何も変わらぬ。 貴様などに、我が兵士達を預けて置くわけにもいくまい』 『クク…なら、貴様ともここまでだな、大将軍。少しは使えるかと思っていたが…失礼する。 我にはまだ、やることがあるのでな』 『……兵士達が世話になった礼だ、ひとつ忠告しておいてやろう。間もなく夜は明ける。 アーサーは……いや、陛下は、この帝都に戻ってこられる。 国民も、貴様が思うように愚かではない。 先帝陛下、そしてまた大帝陛下の遺志を継ぐ国民が、愚かである筈がなかろう。 自信に満ち、野望に燃えるのは良い。陛下もそう仰るであろう。 だが、過ぎた慢心はいつか必ず、他ならぬ貴様自身を滅ぼすぞ』 『フン、相変わらずだな……知っているさ。いくら我と言えどもな。 そうでも無ければ、このような馬鹿げた真似など……』 「ユグドラシル帝国大将軍イザベル・ダリウス・サラザールより、 当代無双にして勇猛果敢なる、総ての帝国将兵諸君に告ぐ。 これより我が軍は、正統なる帝位継承者アーサー・フォン・ユグドラシルを援護し、 簒奪者ルーシアス・ベルンフリート・マイスナーを討伐する!!」 ―――摂政府、執務室にて era3 ユグドラシル 事件
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imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 『メルシュテル第11区画ヘブンズアイランド』 ソレグレイユの首都・メルシュテルの全12区画のうち、リゾート地としての役割を持つ区画。 貿易都市トラムツキーのほぼ真隣りに作られたこの地区は、広さだけなら他の区画の10分の1の広さしかない。 しかし、その小さな範囲内では日々莫大な金が動き、ソレグレイユ全体の経済を刺激している。 施設の内訳は青い海と光る太陽と白いビーチ、そして久平等から輸入した木々で作られた "人工の"太古の密森が楽しめる自然観賞エリア(画像・中)と、 各種スポーツ観戦の可能なドームや、大規模な国営カジノといった最新の娯楽施設が揃った 人工島エリア(画像・右)の二つのエリアに分かれている。 シンボルとなっている人工島の建造物「ヘブンズタワー」は、人工島全体を娯楽施設に作りかえた夢の塔。 上に行くほど高級な娯楽やカジノが楽しめ、一日でソレグレイユの国庫に迫る金が動くという。 そんな夢の島だが、実はこんな暗い都市伝説もある。 それは、実はヘブンズタワーには「地下」が存在し、そこに押し込められたギャンブルの敗者たちが このヘブンズアイランドのリゾート化事業に無理矢理従事させられているというものである。 それが事実か嘘かはわからないが、ヤードインほどでは無いにしろここにもマフィアの手が及び、 麻薬の密売や違法なカジノ運営が日々摘発されているのは紛れもない事実だ。 先ほどのような突飛な噂も「ひょっとすると……」と思わせる闇の顔が、ここには存在するのである。 左の画像は、トラムツキーの小さな埠頭から望む雨の日の人工島エリア。 貿易の要であり、この国の海の玄関口でもあるトラムツキーからよく見えるよう設計されたこの島は、 闇の部分など一切感じさせない幻想的な光を放っている。 関連項目 粛清 era2 era3 ソレグレイユ 地名